【生年】1956年
【出身地】岐阜県美濃市
【血液型】A型
1970年代からトップ・アイドルとして絶えず活動を続ける一方で、こよなく楽器をプレイすることを愛してきたことでも有名な野口五郎。
特にギターについては、「真夏の夜の夢」「女になって出直せよ」「愛がメラメラ」などのスマッシュ・ヒット曲でエレキギターを持ち歌う姿はテレビでよく流れたこともあり、ファンのみならず音楽通の間にも「とにかくギターが上手い」と言われる存在として知られることとなった。また、希少価値の高いギターを多数所有する、ギターマニアとして取り上げられることも多い。
また、そのアイドルとは思えないほどのギター・テクニックや多岐にわたる音楽的造詣は作品作りにも反映され、デビュー3年目の74年にはビートルズやローリング・ストーンズも使用したオリンピック・スタジオでアルバム『GORO LOVE IN LONDON』をレコーディング。以降、ニューヨーク、LAなどでの海外レコーディングを敢行。そこで、デイヴィッド・サンボーン、マイケル・ブレッカー、ラリー・カールトン、リー・リトナーをはじめとする海外トップ・ミュージシャンとも積極的に交流し、自分の腕と感覚に磨きをかけていった。
それらのアルバムは野口五郎のキャリアの中でも「名盤」として高く評価されている。実に、代表曲と呼ばれる「私鉄沿線」が75年1月の作品というアイドルとしても最も多忙な時期のことだった。
2014年11月、その野口五郎が、久しぶりとなるギター・インストゥルメンタル・アルバムを“GORO”としてMastard Recordsよりリリース。ここではギターのみならずベース、ドラムまで自分ですべて演奏し、自身の演奏に関してはレコーディング・エンジニアまで自ら務めている。
長きに及ぶ音楽人生の中でも、ここまで手間を掛け、自分と向き合って完成させたアルバムは初めてと自ら語る究極の作品のひとつ。